健康診断セットのご案内
お知らせ 2013.10.17
社会の少子高齢化などを背景に人と動物の結びつきや絆が強くなり、まさに「家族の一員」としてペットと共に過ごすご家庭が多くなってきました。それに伴って人のような高度医療へのニーズが高まり、CTやMRIの様な最先端の機器もペットの病気に役立てられています。同時に、ペットを病気にしないため、健康で長い間家族と過ごすための予防医学への関心も高まっています。
そこで、当院では病気の早期発見を目的として「健康診断セット」が利用できるようになりました。健康診断の幅広いニーズに対応するため4段階のコースとなっています。
A:一般身体検査、血液検査キャンペーン(春/秋)
一般身体検査は聴診や触診などに加え歯石の程度、眼底や脳神経のチェックなども行います。貧血などの血液自体の問題や腎臓・肝臓の機能などの内臓の異常を検出するため多くの項目を血液検査で調べます。予約の必要はありませんが期間限定となります。
B:一般身体検査、血液検査キャンペーン(春/秋)、便検査、レントゲン検査(胸/腹部)
Aコースに加えて、便検査とレントゲン検査が追加されています。便検査では消化管内寄生虫や腸内細菌のバランスを確かめます。レントゲン検査は胸部・腹部ともに行い、腫瘍等の塊がないか、骨格や内臓の位置や形についても評価できます。予約の必要はありませんが期間限定となります。
C:ドッグドック
Bコースに尿検査、超音波検査が加わり、より敏感に病気を検出できるようになっています。尿検査でタンパクや糖など尿に異常を評価します。臓器を輪切りにして細かくみることのできる超音波検査は心臓と腹部全体について行います。お預かりして検査を行うため、予約が必要になります。
D:ドッグドック+CT検査
健康診断のコースとしては病変検出に最も優れたものです。CT検査はレントゲン技術を応用した高度医療機器であり、人でも多くの病気の検出に役立っています。検査中に体が動かないように通常全身麻酔が必要になります。CT検査の所要時間は30分程度で、安全性の高い麻酔薬を使用します。半日預かりと予約が必要です。
小型・中型犬や猫では7歳以上、大型犬では6歳以上のシニア世代には腫瘍や糖尿病、腎臓病など恐ろしい病気がしばしばみられるようになるため、体を幅広くチェックできるCコース以上がお勧めです!